ろあん鮎美
藤川さんのブログで紹介されていた「ろあん鮎美」さんにお邪魔しました。
一見美容院かな?と思うような佇まい。そこに写真のような小さな看板がちょこんと立っていました。
恐る恐るドアを開けると、これまた中はおしゃれな美容院かクリニックのようで、クラシック調の軽音楽が静かに流れ、壁はクリーム色の珪藻土風。店内は決して広いとは言えず、客席は6席。白いテーブルにシックな椅子。しかしお客さんがすすっているのはまぎれもなくお蕎麦でした。
時間帯がお昼時ということもあり、店内はすでに満席。お待ちの椅子にも上品そうな女性2人が静かに待っていました。玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替える。座るところがないのでしばし立って待っていると、大男にまじまじと見られるプレッシャーを感じたのか、速やかに席が空きました。(そんなつもりはなかったのですが・・・)メニューはもり、赤鮎の煮付、鴨汁のみ。
今回は懐が寂しかったので、もりのみを注文。はじめにお茶と蕎麦かりんとうと椀物がでてきました。椀の中は梅干とふきの吸い物風。渋いなぁと感心しつつ、ふきを口の中に。ふきの鮮烈な香りといい感じの歯ごたえが残っていてうまく炊けていましたね。だしはかつおベースか、極力うすく、そこに梅干の酸味と塩分がうまく溶け込んでまさにいい塩梅でした。
食べ終わるや否や、タイミングよくもりがきました。蕎麦は細打ち。つゆはだしの香りとかえしの甘みを抑えたきりっとしたつゆ。細打ちの蕎麦はのびやすく、がっかりさせられることが多いのですが、コシのあるいい感じの蕎麦でした。店主の腕もさることながら、店内に漂うお客に対する気配りが食べる者に感動を与えてくれます。
食べ終わると、店主自らがそば湯を運んでくれ、お茶を入れてくれました。店主は女性でまだ20代だとか。蕎麦屋の店主といえば、強面の偏屈な親父というイメージがありましたが、ここの店主のチャーミングな笑顔は心を和ませてくれますね。
また、ぜひ行ってみたいお蕎麦屋です。(場所は藤川さんのブログを参考に)
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