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「手打ち」とは

02「手打ちうどん」、「手打ちそば」の「手打ち」とは、何をもって言うのでしょう。

「水まわし」、「捏ね」、「のし」、「切り」、実は工程に「打つ」というのはないんです。

一説には、生地をのす際の音や、切る際の音が「打つ」音に似ているから、というのがあります。どうなんでしょう。以前、テレビでラーメンの生地を板にうっつけてのしているシーンを見たことがありますが・・・。

私は、「手打ち」=「手作り」だと思っています。

だからその工程を機械でしたら「手打ち」ではなくなるということです。

たとえば、「手縫いのセーター」が機械縫いであったり、手作りパンが機械で捏ねられていてはうそになるのと同じことです。

なのに、うどん・そば業界は、これを平気で破っているお店が多い。驚いたのは、「手打ちうどん製麺機」なるものがあるそうです。笑えますよね。

どうして「手打ち・・・」と看板にあげたいのか。01_2 

それは「手打ち」=「おいしい」という感覚を持っている人が多いからじゃないでしょうか。

「手打ち」=「おいしい」、「機械打ち」=「おいしくない」ではありません。香川県でさぬきうどんを食べに数件回りましたが、そのほとんどが機械打ちでした。それでも、大変おいしかったです。逆に老舗といわれる手打ちのお店でも、気取っていて、値段が高くて、大しておいしくないお店もあります。

大事なのは、いい材料をつかって、手打ちの工程を意識した作り方で、茹でたてを食べるということです。うどん屋さん、おそば屋さん、これからは、「手打ち」という気まずい看板ははずして、「おいしいうどん・そば」を看板にしたらどうでしょう(^^

それと食べる側が、氾濫する情報を鵜呑みにせず、もっと自分の感性に自信を持つことです。宣伝する人たちは、それが商売ですから、多少の誇張やビジネス上の駆け引きなどもあるでしょう。そして過剰な宣伝が、かつてはよかったお店を堕落させ、またそれを暴露し、今度は失墜させる。(すべてのマスコミさんが、そうとは思いませんが・・・失礼)正直、このお店は今のままそっとしておいて欲しいなと思うことがあります。

話題を最初に戻しますが、「手打ち」=「手作り」。

何にしても、手作りのものには、その人の姿勢というか、生き方が見えてきます。

上手であれ、下手であれ、一つ一つがオリジナル。うまくごまかす人もいれば、真っ正直に弱点も晒す人もいる。

私が「手打ち」好きなのは、そこなんです。まさに人生と同じなんですね。


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コメント
19: by プチャ○ on 2008/07/22 at 14:34:52 (コメント編集)

はじめまして。ブログ村のコミュからやってきました。
「手作りのものには、その人の姿勢というか、生き方が・・・」
うーん、まさにその通りですね。仕事でも趣味でも、行動には生き様や個性が必ずでてくるものです。
かく言うプチャの作るうどんは・・・
まさしく・・・「いいかげんうどん」であります(^_^;)
でも、家族たちだけは、旨いと言って食べてくれます。
・・・あっ、そういえば、他人には食べさせていませんでしたw
うどん好きの私には、楽しそうなブログです。また遊びにうかがいます。

20: by どばんど on 2008/07/22 at 23:41:25 (コメント編集)

プチャ○さん、コメントありがとう。
またちょくちょく立ち寄ってくださいな(^^

21: by ジロ on 2008/08/21 at 02:25:53 (コメント編集)

なるほどと思いますね。
お店の中にはなかなか捌けないときでも、平気でそば粉の風味が消えたようなそば粉を使ってそばを打つお店もあるみたいですから・・。
しっかりと自分の味覚を持ちたいものですね。

22: by どばんど on 2008/08/21 at 13:12:31 (コメント編集)

ジロさん、コメントありがとう。
お店の姿勢、大将の生き方、お客さんへのもてなすこころ・・・。
お店に行くと、学ぶことが多いですね。
厳しさの中にも、堅苦しさを感じさせないお店が理想です。

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